この地域には安房水産高校があって、漁業科の生徒は実習船に乗ってハワイに行くのです。航海の途中には延縄漁とかしながらの、決して物見遊山ではない、結構辛い一ヶ月の旅なのですね。ハワイ着いても2、3日の陸上生活しかなくて、あとはずーっと船上の旅。そんな辛く厳しい実習のさなかに、僅かな時間を割いて友人が購入してきたのがこのボード。先生に取り上げられたりしたらしいけど、最後には返してくれたみたい。1971-2年の出来事です。今じゃサーファーの諸君もみんな、あたりまえに海外でサーフボードとか購入してるけれど、当時じゃ珍しいハイカラな出来事だったです。このシェイパーのスティーブさんは、古くはカントリーサーフボード、それからローカルモーションでもシェイプをしていた高名なハワイアンシェイパーなのです。