四国巡礼・・・・・

夜空を見上げると
満月がゆっくり、ゆっくりと欠けはじめていた。
夜明けの空にも同じ月があった。
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タイドは大潮から中潮周りに変わり始める頃、
ちょうど上手い具合に台風からのSWELLが届きだそうとしていた。
特別な場所でのサーフィンはタイミング、それが全て。
情報化社会、
情報を収集すれば波を当てることはそうそう難しくない時代。
著名な海外サーファーが日本の台風SWELLをピンポイントで当てることができる、
そういう時代。
自分的には
「当てればいいってもんじゃない。
外しながら当てる、そういうタイミングが大事ですよ。」
そんなふうに思う。
その地のサーファー達が待ち望んだファーストスウェルはパス、
楽しんだ後、ひょっこりお邪魔する、
そういう絶妙なタイミングを計ることが大事、そういうこと。
いろいろ考え方はあると思うけれど、
「おれはそういうタイミングを大事にしてますよ」ってこと。

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道路からバンクに炸裂する波が見える。
一番ワクワクする場所と時間。
みんながアサイチのサーフィンを終えて
「さー、仕事行こうか!」
そういう時間帯を見計らう、そんなタイミングも大事・・・・・
情報化社会、
上っ面な情報は提供すれど、
そういう作法までは教えてくれない。
それは自分で経験して覚える以外ない。
礼儀作法は大事、おれたちゃ日本人だもの。
日本人がまだまだ日本人らしかった1970年代初頭、
高知の波は次々と開拓されていった。
河口の波のメカニズムを知ったパイオニア達は次々と新たな河口の波を開拓していった。
そういう夢のあるお伽話のような話を聞くのも十分に魅力的。
心ときめいてワクワクする。
現代では考えられない最高な話・・・・・
語り部がこの人、
吉田和幸、62歳。
この地のパイオニアサーファーのひとり。
温厚な人柄で、
昔を懐かしみながら話すその語り口は本当にしびれる。
自分とは真逆な性格の持ち主、
自分に無いものを持った人は魅力的でしょう?
そういう話を聞くのだって十分に価値がある四国巡礼。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA吉田さん!

俺の場合、巡礼は2年に一回のパターン。
そのくらいのタイミングがちょうど良い加減・・・・・
毎年巡礼するほど信心深い男でもないし。

同行させたJUNはローカルとの飲み会でこんなの歌ってたかも・・・・・・