勝ち組 負け組

W杯も一次予選終盤。
勝ち組、負け組が鮮明になってきた。
前回覇者のスペインは最終戦を待たず敗退が決定。
F.トーレスのゴールも虚しかったな・・・
昨日、
近所に越してきたサーファー君が来店。
WAXを4個ほど買ってくれたので、
1個に付き2~3分の会話を前提としている私、
約10分ほどの時間を割いてあげた。
WAX1個で波のことに始まり、
次から次へ「あーだ、こーだ」聞くのはおこがましいと思っている。
ショップのカウンターには3分を計る砂時計がおいてある。
そういう冗談めいた本気を書くから私は嫌われる・・・・・
で、彼。
「サーフィン好きで続けてきたのですけれど、
定職もない、金も無い、信用も無い、家族も無い・・・・
なんか、こんなんでいいんかな?って時々思っちゃいます」
そんなこと話し始めた。
J.カビラなら
「い~んです!それでい~んです!」
無責任に言い放つのだろうけど、
簡単に言えるわけも無く、
「好きなサーフィン続けられて、
誰にも迷惑かけないんだからいいんじゃん?」
としておいた。
勝ち組、負け組って言葉が一気に踊りだしたのは、
ジュリアナあたりでアホなねぇちゃん達がパンツちらつかせて踊り狂っていた、
あのバブルの頃からじゃなかったろうか?
線引きは簡単で
金持っている、金持ってない、金持ち、貧乏、
単にそれだけのこと。
勝ち組 負け組って返す返すも嫌な言葉。
その線引きで判定されるとオレは完全なる負け組だし、
「金なんか無くたって幸せ感じるぜ!」
みたいなこと平気でほざく負け組キャプテンかも知れない。
ジメジメした梅雨真っ只中、
「あ~、どっか波良くて暖かいところ行きてぇなぁ」
そんなこと思ってしまう。
でも負け組キャプテンはそんな簡単に行けない。
簡単に行っちゃったら
「ぜんぜん負け組なんかじゃねぇじゃん?!」
集中砲火を浴びる。
負け組でも妄想できる権利を有す。
勝ち組の奴らよりその妄想は深くて鮮明だろう・・・
たとえば、
こういうビールをテーブルに置くだけでも海外気分に浸ることができる。
友人、セイノ君ならここで一言、
「ha!?」って言うに違いない。

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人生の勝ち負けなんてそんな簡単に判断できるもんじゃないし、
最後の最後ゴール寸前、
コフィンに片足突っ込むまで解らないものだと思う。
サッカーも野球もスポーツ全て逆転勝ちってのが一番スリリングで面白い。
人生だってそうありたい。
ただし人生は、
あんたが選手であんたが自身に判定をくだす審判を勤めなきゃならない。
だから本来、
人生において勝ち組負け組なんて組分けは存在しないわけで
世間の評価なんてどうでもよいわけで
イエローカードを出すのもレッドカードを出すのも
それぞれが自身に対して判定を下すしかない。
フェアプレー賞を自身に贈れるような生き方をしたいね。
日本には古くから「清貧」という美しい言葉がある。
国も国民もこの言葉を思い返す時期じゃなかろうか?
なんて、な・・・・・