リアスよりニアス・・・

寒い場所より暖かい場所、
北のエリアより南の楽園・・・
基本、進路はいつもそうやってとってきた。
「東北のリアス式海岸ならニアスに行くでしょう?」
そんな軽口も叩いてきた。
WESTの仕事においても、
そこで契約したライダー達は、
たまたまの人の縁もあるのだけれど、
沖縄、宮崎、高知、徳島、
暖かくて波の良い場所に住まう奴に限定してきた。
だって遊びに行った時を考えると圧倒的に楽しいから・・・
ところが、
あの3.11東日本大震災を越えてから、
東北の人達との関係がぐっと深まった。
自分が慈悲深い思いやりのある人間だ、
そんなことアピールしたいんじゃなくて、
同じ海辺に住む身として、
他人事では済まされなかったからだ。
今回のJ’s cupにも
仙台、福島の友人達が遊びに来てくれた。
invitation classのファイナリストは
仙台1名、福島2名、横浜が1名という結果だった。
横浜の1名は元JPSAサーファーで、
サーフィンの上質さは、正直他を圧倒していたから仕方ない・・・
東北のエリアでも
徐々に海岸線の復興も進み
サーファーもだんだんと海に戻ってきている。
それは自分が年に数回、
その地を訪れても実感できることだけれど、
実際にローカル達からその事実を聞くと、
ことのほかうれしく感じる。
まだまだ問題は山積されていて、
長い時間をかけて解決していく以外ないけれど、
1日も早い復興を祈りたい。
原発問題を抱えるエリアのローカル達の心の声は、
私たちが想像するよりもはるかに重たくて、
セシウム等の自然環境汚染にとどまらず、
原発マネーがどれだけ人の心をも汚染しているか?
そんなことにも言及している。
この国は何処に向かおうとしているのだろう?
なんてことを考えても仕方ないから、
とりあえずサーフィンでもてなす。
自分のできることをコツコツとやろうと思います。
けれど、
のど元過ぎても忘れちゃいけないことはあるのだと、
そこはしっかりと思っていたい。
あ、なんか堅くなっちゃいました・・・・

じゃぁ、東北エリアのサーファーを代表して、
仙台新港の闘将、高橋 誠君です。
ほぼ毎日そこで海に入り、
全日本選手権も常勝、
老いて益々盛んなの東北の雄です。
ちなみに私と同じ年齢。
頑張らなきゃね・・・・・
oop11111
makoto takahashi @ 32th J’s cup photo by KO