「負の先払い」

日本には素晴らしい言葉と風習がある。
「負の先払い」
どういうことかというと・・・

たとえば、幸せか、不幸かで判断すれば、
おおよその人の羨望を集める幸せの部類に属する
家の新築の際、昔の人は、棟上げが終わった段階で
その喜び、幸せの一部をお福分けするために、
近所の人たちを集めて餅まきをする風習がありました。

僕も子供の頃に近所の知らない家の餅まきに参加したことがありますが、
それはそれは楽しい気持ちになったものです。

何故それをやるのかと言えば、
全ての幸せを独占して、今、全ての幸せという運を使ってしまうと
何かを得れば、必ず何かを失う負の法則が働くのが
この世の摂理だからこそ、周囲の人たちにお福分けをして
少しでも負の先払いをしておく、損をしながら、得を得る見えない流れを
昔の日本人は、しっかりと理解していたからです。

そこには幸せの絶頂にいるからこそ、慢心せずに
周囲の羨望という負のエネルギーを分散させながら、喜びを分かち合い、
何かしらのことを一部負担することによって、
次にも良い人生の流れが滞りなく訪れるような貸を事前に、
霊的世界に作っておく先人の知恵でもありました。

というような具合なのであります。
今朝も波はマズマズで黒山のひとだかり・・・・・
イライラ、ガツガツせずにやったほうが良いぞ。
「負の先払い」
を重んじる私は海には向かいませんでした・・・・
あ、たんに風邪気味で調子悪かったから。

負の先払い・・・・!?

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