JPSA最終戦で優勝したイズキをオヤジ呼ばわりしたら失礼だけど、
見事なオヤジの頑張り、土俵際の踏ん張りだった。
サーキット後半戦、
若手の台頭が著しく、
ここで10代の選手にグランドチャンピオンが渡ろうものなら、
一気に流れは若い世代に傾き、
彼らの世代、すべてのサーファーは引導を渡されるところだった。
そこを、
世代を代表して食い止めた勝利は単なる優勝以上に価値があるものにみえた。
簡単に世代交代を許さない気迫は素晴らしかった。
実はこのファイナルヒート、
試合に負けてしまって暇してるジュンと
「どっちがジャッジの才能があるか勝負しようぜ」
ということでライブ映像を見ながら見よう見まねのジャッジをしてみた。
実際にジャッジの実務はお互いほとんどやったことがないヘボジャッジ・・・・・
画面に出てくる本物のジャッジのスコアとは大きく違っていて
最後の逆転劇を待たずして
おれもジュンもイズキリードの採点だった・・・・
やはり二人はヘボなジャッジだということで観戦を終えた。
「でも良かったなぁ、ジュン!
イズキの頑張りで君たちの世代も来年に繋がったものなぁ。
ケンタがグランドチャンピオンだし
若い世代に「待った!」がかかったものなぁ・・・・
おれは判官贔屓だから、
みんなが若い世代への流れを予感、期待する中で、
こういうベテランの頑張りは感動的だぜ~~~~。」
低調なビジネスが続く業界、
そこには新しい風を期待する人、
そこに活路を見出そうとする人が多い。
若い世代の台頭、
世界へ通用するサーファーの出現。
もちろん自分もそれを期待する中の一人。
けれど、
なかなか思い通りにはいかないのが世の常、
ましてや真剣勝負のプロの世界、
賽の目がどっちにふれるかなんて誰にもわからない。
意図的に作り上げられた結末みえみえのストーリーなんてつまらないし、
誰もそんなのを期待しちゃいない。
いろんな意味で見応えある最終戦だった、と結ぶかな・・・・